小野派一刀流剣術

小野派一刀流:一刀即万刀、万刀即一刀

小野派一刀流は、伊藤一刀斎景久によって室町時代に創始された剣法であり、 (ただし、正確には、一刀斎自身は自己の剣法を一刀流とは呼んでいない)

一刀斎の2番弟子であった神子上典膳が小野忠明と名前を変え発展させた。

一刀流口傳書によれば、当時、一刀斎には1番弟子である善鬼と、2番弟子で ある典膳がおり、真剣勝負に勝ち残った典膳に一刀流を伝え、瓶割刀(※1) を与えたとされている。

ちなみに、この事に関しては、漫画「バガボンド19巻」で一刀斎と道中を共 にしていた夢想権之介(※2)が、一刀斎の小次郎に対する仕打ちを見かねて 「ひどいや、かつて弟子同士に殺し合いさせた伝説は本当かも」とつぶやくシ ーンがある。

一刀流の正伝を継いだ小野忠明は、一刀斎の推薦で、徳川家康に仕官して柳生 新陰流と並ぶ将軍家剣術指南役に就いたが、高慢不遜な性格であったと言われ ており、同僚とのいさかいが常に絶えず、大坂の陣の後、閉門処分に処せられ ている。

小野派一刀流からは様々な分派が発生し、有名な派生の流派としては中西派一 刀流、溝口派一刀流、北辰一刀流などがある。

又、しばしば、現代剣道の原点といった評価がなされる事があるが、現実には、 直心影流の方がいち早く竹刀と防具を使って竹刀による打込稽古を導入してい る。

小野派一刀流は、代々小野家が相伝を受けてきたが、小野業雄を以って小野家 伝は途絶えており、現在の一刀流は、笹森順造が各地に伝来していた小野派一 刀流を集大成したものであり、神夢想林崎流居合・直元流大長刀術も併伝して いる。


※1瓶割刀

三島神社に賊が押し入った際、一刀斎が瓶に潜んだ賊を瓶ごとこの刀で切り伏 せたことから付いた刀の名前。

因みに、この刀は小野派一刀流第9代宗家・小野忠政より山岡鉄舟が貰い受け、 山岡の死後に輪王寺に奉納されたとされているが、現在は行方不明となってい る。

これに似た話に、戦国大名の織田信長が、粗相をした茶坊主を棚ごと圧し切っ た話がある。(そのときに使った刀は、長谷部国重と言われている)


※2夢想権之介

史実の上では、神道夢想流杖術を創始したとされる武術家。バガボンドでは、 そんな雰囲気ないですけどね〜・・。実際は剣術の腕前も相当なものだったようですよ。

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